早田ひな 伊藤美誠に力負けも成長実感「もっとできる気持ちがある」
「卓球・全日本選手権」(30日、東京体育館)
女子シングルス決勝で東京五輪代表の伊藤美誠(21)=スターツ=が、2020年大会女王の早田ひな(21)=日本生命=を4-1で圧倒し、3年ぶり3度目の優勝を果たした。
早田は盟友に力負けした。「先手を取られる場面が多かった」と唇をかんだ。一方で「伊藤選手に負けてこれだけ悔しい気持ちを持てるようになったのは、自分がもっとできる気持ちがあるから」と、最強女王をライバル視できることに成長を実感した。
準決勝は1-3とリードされたが、2度のマッチポイントをしのいで逆転勝利するなど底力を示した。今大会3種目に出場し、2冠と準優勝。左腕には青いテーピングものぞいたが、計17試合を戦い抜いた。「17試合して、この筋肉痛だけというのはうれしい」と、かつての故障癖も克服。タフさも兼ね備えたサウスポーがパリに向けて伊藤との2枚看板を目指す。