橋本聖子氏、東京五輪“旗振り役”の石原慎太郎さん追悼「松明の火消してはならないと」
東京五輪パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が1日、この日午前89歳で死去した元東京都知事の石原慎太郎さんを追悼した。組織委を通じ、「石原慎太郎元東京都知事の訃報に接し、心から哀悼の意を表します」とコメントを発表した。
石原さんが都知事時代、1964年大会に次ぐ2度目の東京五輪招致を表明。16年五輪は落選したが、招致活動を継続。12年に都知事を辞職したものの、その後の20年大会の招致、開催へとつながった。
橋本会長は「東京で2度目のオリンピック・パラリンピック開催を目指し、オールジャパンの旗のもと、2016年大会の招致活動が力強く推進されたのは、石原氏のリーダーシップあってのものでした。その松明(たいまつ)の火を消してはならないと、2020年大会の招致に挑む決意をしていただいたからこそ、昨年夏の東京2020大会の開催があります」と功績を振り返った。
「東京2020組織委員会設立後も、本委員会の顧問として、オールジャパン体制の中でご助言をいただきました。石原氏のご遺志を引き継ぎ、コロナ禍という困難を乗り越えて開催された東京2020大会のレガシーを、将来にわたって大事に育てていきたいと思います」と締めくくった。