現役復帰の大迫傑「もう一回世界のトップ目指す」 28年ロス五輪も視野
現役復帰を表明した男子マラソン前日本記録保持者の大迫傑(30)が17日、オンラインで取材に応じた。6位入賞を果たした昨夏の東京五輪を最後に引退していたが、「もう一回世界のトップを目指し、背中で引っ張っていくことができれば日本陸上界がより強くなるのでは。後輩にもトップを取ってもらいたい」と自身が起爆剤となる姿勢を示した。復帰戦は未定だが、今秋から来春あたりを想定しているという。
引退後、解説や自身の事業活動などを行っていたが、昨年10月のシカゴマラソンで親交のあるゲーレン・ラップ(36)=米国=が2位に入る姿を見て刺激を受けたという。「自分も見ている人がワクワクしてくれる場所に立ちたいと思った。熱量が(一定基準を)超えたので、もう一回出場しようと決めた」。
自身のユーチューブでは28年ロサンゼルス五輪出場を視野に入れる考えも示している。「(五輪は)甘くないのは僕自身がいちばん分かっている。今年、来年、再来年と、少しずつ良くなっていくことを目指したい」。第一人者が心機一転、第2章をスタートさせる。