吉田知那美が語る「不思議な17日間」 「より弱く、カッコ悪く、ダサくても」凱旋会見

 北京五輪で2大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表のロコ・ソラーレが23日、オンライン取材に応じた。

 21日に帰国して2日。スキップの藤沢五月(30)は「今は五輪終えてもそうですが、9月末からの長期海外遠征、そして五輪終えて、無事に5カ月ぶりに日本に帰ってこれて、すごくホッとしてます。決勝に進出することできて、最後負けてしまいましたが、このチーム全員で戦えたことをすごく感謝してますし、最後まで悔しい思いもありながら、うれしさもあり、特に感謝の気持ちを抱いた大会だったかなと思います」と、笑顔で語った。

 サードの吉田知那美(30)は「五輪を終えてまだ数日しか経っていないんですけど、まだゆっくりと気持ちを少しずつ整理している段階です。私にとっては3回目、ロコ・ソラーレにとっては2回目の五輪でしたが、今までの五輪と一番何が違ったかと考えると、私自身はこんなに人に甘えて、人に励まされて、人に頼った五輪は初めてでした。より速く、より高く、より強く-をモットーとするオリンピックですけど、より弱く、よりカッコ悪く、よりダサくても、チームとしてやりたいカーリング、プレーを突き詰めれば、メダルを手にすることができるんだなという。今はいったい何が起こったんだろうという嬉しい気持ちと、不思議な17日間だったなという気持ちです」と、独特の表現で五輪を総括した。

 銅メダルを獲得した18年平昌五輪以降は、メダリストとしてのプレッシャーを感じながら苦しい時期を過ごした。吉田知は「私たちは勝つことが当たり前というふうにされ、自分たちでもそういうプレッシャーを掛け、負けるとすごくリアクションがあり、『ロコ・ソラーレが勝った』ではなく『ロコ・ソラーレが負けた』という報道を目にしたりすることも増えた。どんどんどんどん自分たちにも自分達自身でプレッシャーを掛けていって、カーリングすることが辛くなった時期もありました。4年間の中でそういう経験をしたからこそ、勝つこと以上に自分たちのカーリング選手としての存在意義だったり、チームとしてどういう方向に向かっていくか、個々の選手も考えて取り組んで来た4年間だった」と、振り返った。

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