紀平梨花 ミラノ五輪へ再スタート 骨折からの回復順調 7カ月ぶりに笑顔で舞った
フィギュアスケートで19、20年全日本女王の紀平梨花(19)=トヨタ自動車=が25日、都内で行われたアイスショー「プリンスアイスワールド」に出演した。右足首の疲労骨折で昨年12月の全日本選手権などを欠場していたが、昨年7月のアイスショー以来、約7カ月ぶりに公の場で演技を披露。ジャンプも2回成功するなど順調な回復ぶりを見せ、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて再始動した。
久々に観客を前にした銀盤の上に立った19歳に、温かい拍手が送られた。紀平はオープニングで“ただいま”代わりの華麗なステップで、観客を魅了。持ち味のジャンプも見せた。自身のプログラム「Rain」では青い衣装で登場。ダブルアクセル(2回転半)を2回跳び、問題なく着氷するなど、けがからの順調な回復ぶりをうかがわせた。この日は取材対応はなかったものの、久々に笑顔で滑る元気な姿を見せた。
紀平は昨夏に負った右足首のけがで、今季はGPシリーズや全日本選手権を全て欠場。メダル獲得も期待された北京五輪出場の道も断たれた。同五輪では坂本花織の銅メダルで活況の日本女子。エースになり得る逸材が再び、4年後に向けた第一歩を踏み出した。