IOCによる国旗、国歌禁止 ロシアは反発「失望した。ロシアのアスリートの権利侵害」

 国際オリンピック委員会(IOC)が24日に、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、すべての国際競技連盟にロシア、ベラルーシでの大会の中止、移転と、スポーツ大会での同国の国旗、国歌の使用禁止を勧告したことを受けて、ロシア側は反発した。タス通信によると、ロシアのスポーツ大臣、オレグ・マティシン氏は「IOCの決定に非常に失望した。これらの決定はロシアのアスリートの権利を侵害することになる」と、批判した。

 IOCはロシアのウクライナ侵攻について、昨年12月の国連総会で採択された北京五輪・パラリンピック期間中の休戦決議に違反するとしており、24日に「IOCはロシア政府による五輪休戦違反を強く非難します」とする非難声明を発表していた。

 スポーツ界の「ロシア外し」は急速に進んでおり、サッカーチャンピオンズ・リーグの決勝の会場ははサンクトペテルブルクからパリに変更。スキーのW杯のロシアでの開催はすべて中止となった。F1も9月のロシアGPの開催断念が発表されており、今後も影響は広がるとみられる。

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