東京五輪で予選敗退の松枝博輝 コースアウトめげず雪辱V 日本選手権クロスカントリー
「日本選手権・クロスカントリー」(26日、中道海浜公園)
男子10キロは、東京五輪5000メートル代表の松枝博輝(28)=富士通=が28分46秒で優勝。女子8キロは、昨年末の全日本大学女子選抜駅伝で4連覇を果たした名城大の小林成美(21)が、26分34秒で制した。男子で東京五輪3000メートル障害7位の三浦龍司(20)=順大=は体調不良、女子の不破聖衣来(18)=拓大=は調整不足、田中希実(22)=豊田自動織機TC=は右足首の違和感で欠場した。
昨年、大学後輩の三浦と同タイムで2位だった男子10キロの松枝は「本当は三浦と直接戦って倒したかったけど、勝ててうれしい」と笑顔を見せた。
レース中盤に「自分の足元に集中していて」とコースアウト。「ヤベって思った」とすぐに集団に戻り、最後は葛西潤(創価大)を振りきって独走でゴールした。
東京五輪では予選敗退でふさぎ込んだというだけに、今年は世界選手権(7月、米オレゴン州)で「勝負したい」と意気込んだ。