内村航平 羽生の4回転半挑戦を称賛「やっぱり羽生結弦だった。オンリーワン」
体操男子個人総合12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪2連覇の内村航平(33)=ジョイカル=が3日、現役最後の舞台となる「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」(12日、東京体育館)を前に、オンライン取材に応じた。
先月行われた北京五輪での、現役時代お互いに刺激し合ってきたフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦について聞かれると「やっぱり、羽生結弦だったなという印象がすごく強い。もちろん本人は『3連覇を目指したい、勝ってこそ』と言ってましたけど、結果じゃない部分を重視してやったのが、4回転アクセルへの挑戦だったと思う。それをみて、日本中の人たちが刺激をもらったと思うし、北京に出た全世界のアスリートの中でも、一番注目度が高かった、とニュースで見たので。あれだけの注目の中で、今まで誰も成功したことがない技に挑戦して失敗はしましたけど、挑戦すると言うことに価値があるんだなと、僕は感じました。彼は結果残そうが、残すまいが、羽生結弦というオンリーワンなので、それで日本中、世界中の人々が刺激をもらって、感動を届けられる存在というのは、僕自身も刺激になりますし、尊敬できるなと思ってみていました」と、称えた。
同じ採点競技で、金メダルを獲得したスノーボードハーフパイプの平野歩夢(TOKIOインカラミ)の演技にも心を動かされたそうで「ハーフパイプの平野くんも同じ採点競技で回転してひねるところがすごく共通するので、非常に楽しみに見ていた。2回目の採点の問題はありましたけど、3回目の試技前の表情だったり、3回目で決めてくるところだったり、技の完成度、他とは違う領域にいっているなと感じて、すごく羽生くんも平野くんも共通したところを、自分と感じて、やっているんだろうなと感じてみていました」と、明かした。