高梨沙羅 五輪のメダリスト2人を上回った「勝てると思わなかった」
「ノルディックスキージャンプ・女子W杯」(2日、リレハンメル)
北京五輪の混合団体でスーツの規定違反により失格となった後、初の実戦に臨んだ高梨沙羅(25)=クラレ=が130メートル、132メートルの合計291・5点で優勝した。高梨との主な一問一答は以下の通り
◇ ◇
-復帰戦で優勝した。
「自分でもびっくりした。五輪の後はろくに練習もしていなかったので勝てると思わなかった」
-五輪の失格騒動の後は何を考えていたか。
「起こったことが頭の中で回転し、練習することもできなかった。自分の部屋からも行動範囲を広げられず、前を向けない時間が長く続いた」
-周囲からの励ましの言葉が支えになった。
「目を通したメッセージの全てが温かい言葉で、こんなにたくさんの方々に支えられてきたと思うと、ここでやめるわけにはいかないと思った」
-検査方法が議論を呼んだ国際スキー連盟(FIS)とも話し合った。
「聞きたいことは聞けなかったが、起こってしまったことに後からいろいろ言っても仕方ない。次に向けて話し合いができたのは良かった」
-ここから再出発。
「やってしまったことに対してどう謝ればいいのか分からなかったが、やっぱり自分が結果で示すしかない。この試合を終えてすごく前向きになれると思う。次も見ている人に喜んでもらえるパフォーマンスがしたい」