平和訴求発言を通訳せず 開会式、中国国営放送

 【北京共同】4日の北京冬季パラリンピック開会式を中継した中国国営中央テレビの放送で、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長がロシアのウクライナ侵攻を念頭に平和を訴えた発言をした際、中国語への翻訳が行われず、通訳が一時的に無言となる一幕があった。

 ロシアとの友好関係を重視する中国にとって不都合な内容と判断され、意図的に中断したとみられる。

 同氏は「五輪パラリンピック期間中の休戦決議は国連で採択された。違反があってはならない」と指摘した上で、「差別、憎しみ、争いのない、よりインクルーシブな世界を目指す」と述べたが、一連の発言は翻訳されなかった。

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