石川佳純、右足首負傷で途中棄権「体重乗っちゃって痛かった」平野戦は執念の逆転勝利も
「卓球・ライオンカップ・トップ32」(6日、アリーナ立川立飛)
第1回パリ五輪代表選考会として行われた。女子の5位決定戦で、前日に準々決勝で敗れた石川佳純(29)=全農=は、伊藤美誠(21)と対戦。第1ゲームを取ったものの、直前の平野美宇(日本生命)との試合中に右足首を痛めた影響で途中棄権した。
伊藤との試合はコートに立ち、快調に1ゲームを先取したものの、自ら棄権を申し出た。「足がもう動けないので。(続けても)かなり厳しい試合になるので、プレーできないかなという感じです。とりあえずコートには立とうと思ったが、(十分なプレーをするには)ちょっと厳しいかな」と状況を説明した。
ただ、この日の初戦は執念を見せた。平野に3ゲーム続けて取られたものの、後がなくなった後から4ゲームを連取する逆転劇。最終ゲームには、バック側のボールを取ろうとステップした際に右足首を内側にひねってしまい、尻もちをついて座り込んだ。「体重が乗っちゃって、結構痛かった」。治療のため中断し、簡単にテーピングを施して復帰。試合再開後いきなり得点するなど不屈の闘志を見せ、フルゲームの接戦を大逆転で制し「なんとか気合で乗り切りました」と汗を拭った。
24年1月まで続くパリ五輪代表選考のスタートとなった今大会。前日は準々決勝で、20年全日本女王の早田ひな(日本生命)に3-4で惜敗したものの、好プレーも連発した。結果としては6位に終わったものの、手応えもつかんだ様子。石川は「負けてしまったが、内容的にも自分としては良かった。成長できている手応えがある。もっともっとうまくなれるようにやっていきたい」と前を向いた。
この後すぐに国際大会のWTTグランドスマッシュ(11日開幕、シンガポール)に出場予定で、すぐに出発するという。右足首の状態が懸念されるものの、「試合は11日からなので大丈夫だと思う」と話した。