東京マラソン・鈴木健吾涙も「最後まで押し切れたのは収穫」
「東京マラソン2021」(6日、東京都庁~東京駅前)
日本記録保持者の鈴木健吾(26)=富士通=が、2時間5分28秒で日本人トップの4位に入った。第2集団でレースを展開。20キロ時点で勝負をしかけ、後続を引き離しゴールした。レース直後は「日本記録出してから1年間、とても苦しかった」と涙を浮かべた。
試合後の会見でも、改めて頂点に立つ者の苦しみを告白。「前に出て目立つことは得意ではない。日本記録を出してから精神的にかなり削られる場面が多かった」と話した。レースについても「本来なら前で勝負したかったが、調子があまりよくなかった」と思いを吐露。ただ、苦しんだ中に収穫もあったようで「最後まで押し切れた。日本人1位で世界選手権に近づいたと思う」と手応えを語った。
世界トップ選手と戦う舞台も見据え「きょうもトップとは3分ほどある。自分のレース、チャレンジしながら距離を縮めていきたい」と、力を込めた。