早田ひな涙の執念V 0-3から大逆転「自分に勝てた」波乱の新選考会で真価証明

決勝で逆転勝ちし、優勝した早田ひな
決勝で逆転勝ちし、優勝した早田ひな(手前
優勝を果たし、試合後のインタビューで感極まる早田ひな
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 「卓球・ライオンカップ・トップ32」(6日、アリーナ立川立飛)

 第1回パリ五輪代表選考会として行われた。女子決勝は、20年全日本女王の早田ひな(21)=日本生命=が、19歳の長崎美柚(日本生命)を4-3で撃破し、優勝を飾った。早田は世界選手権団体戦(9~10月、中国・成都)に続き、アジア大会(9月、中国・杭州)の代表権もつかみ取った。

 早田は、長崎にペースを握られ、3ゲーム続けて落とした。0-3となったが、冷静に戦局を見極め、ラリーでもポイントを拾って3-3でフルゲームに持ち込んだ。最終ゲームも2度マッチポイントを握られたが、厳しいコースをついて難局を打破。大逆転で優勝をもぎ取り、力強く拳を握った。

 コート上のインタビューでは、涙もにじんだ。「0-3から逆転勝利して、我慢我慢の試合だった。真っ向勝負で負けていたので、相手のやりにくいところを探しながら我慢して試合することができた。自分自身に勝つことができて良かった」。

 24年1月まで続くパリ五輪代表選考レースのスタートとなった今大会。東京五輪代表3人が4強に残れないという番狂わせも起きる中、早田は現世界ランク6位の実力を発揮。国内大会を重視する新たな先行方式で、堂々と先行した。「次からも毎回苦しい試合が続くと思うが、自分に勝たないと結果を出すことはできない。最後は自分にしっかり勝てるように、1試合ずつ乗り越えたい」と力を込めた。

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