村岡桃佳2冠 コンタクトレンズ外れるハプニングも
「北京パラリンピック・アルペンスキー・女子スーパー大回転座位」(6日、国家アルペンスキーセンター)
スーパー大回転で女子座位の村岡桃佳(25)=トヨタ自動車=が優勝した。今大会は滑降に続いて2冠となり、自身通算3個目の金メダル。男子座位の森井大輝(41)=トヨタ自動車=は滑降を含め、今大会2個目の銅メダルを獲得した。村岡、森井はともに通算7個目のメダル。
ハプニングをものともせず、村岡がスーパー大回転を制し、2冠をもぎ取った。レース中にコンタクトレンズが外れ「一瞬、何も見えなくなって、ちょっと動揺した。ひやひやした部分もあったけど、結果としてメダルが取れて良かった」。持ち前の記憶力と技術の高さを見せつけた。
スタート直後に両目のレンズがずれ、レース中にまばたきをすると、左目のレンズがゴーグルの内側に落下した。裸眼の視力は0・1ほど。レース開始2時間前のコース下見で頭に入れた情報と、両サイドに引かれたコースの目安となるブルーラインを頼りに難コースを滑り降りた。
アルペン女子の日本勢で初となる同一大会2種目制覇。それでも「自分の中では悔しかったな、攻め切れなかったなというレース。その気持ちがちょっと大きい」と笑った。