41歳・新田佳浩、涙の7位 川除へ「もっと高み目指して」

 「北京パラリンピック・ノルディックスキー距離・男子20キロクラシカル立位」(7日、国家バイアスロンセンター) 

 日本選手団の旗手を務めた川除大輝(21)=日立ソリューションズJSC=が優勝し、初の金メダルを獲得した。日本パラリンピック委員会(JPC)によると、冬季大会の日本男子では最年少金メダリスト。日本の第一人者・新田佳浩(41)=日立ソリューションズ=を継いだ若き逸材が2度目出場の大舞台で花を開かせた。アルペンスキーのスーパー複合女子座位では今大会2つの金メダルを手にした日本選手団主将・村岡桃佳(25)=トヨタ自動車=が3日連続のメダルとなる「銀」に輝いた。

 死力を尽くし、レースを終えると、倒れ込んだ。今大会を集大成と捉える41歳の新田は本命種目で7位。前回平昌大会後の故障を乗り越え、7大会連続出場を果たした第一人者は「すっきりした。ここに向けてやってきた時間は無駄じゃなかった」と自らに言い聞かせるように話した。

 後半に勝負を仕掛ける体力は残っておらず必死にゴールを目指した。「仲間に支えられて、この競技をやってきてよかった」と涙をこらえ切れなかった。

 自身の技術や日本代表としての心構えを継承してきた21歳の川除は金メダル。期待するからこそ、あえて厳しく接することもあった後継者の成長を同じレースで見届け「これから引っ張ってくれる存在だと思う。もっと高みを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。

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