ロシアで逮捕の米女子プロバスケ選手の妻、SNSで心境吐露 大麻製品所持容疑で拘束

 2月にロシアの空港で大麻製品を所持した疑いで逮捕された米女子プロバスケットボール(WNBA)、マーキュリーのスター選手ブリトニー・グライナー(31)と婚姻関係にあるとみられるシェレルさんが7日(日本時間8日)、SNSで苦しい胸の内を吐露し、同選手が無事に帰国することを願った。

 米メディアによると、グライナーはシーズンオフに契約しているロシアのプロチームに合流するためにニューヨークから現地入り。モスクワの空港で手荷物検査を受けた際に吸引器と大麻から生成された液体(ハシシュオイル)が見つかり、逮捕されたという。最長10年の禁錮刑の可能性があり、拘束から3週間が経過しているとの情報もある。

 シェレルさんは5日にインスタグラムでグライナーの膝の上に座る自身のツーショット写真とともに「私の妻がロシアから無事帰国できるように私に連絡をくださった皆さん、ありがとうございます」とファンや関係者に感謝。「私は妻を心から愛しています」、「妻が無事に戻るように働きかけておりますのでプライバシーを尊重していただけるようお願いいたします」とつづった。

 この日は笑顔のグライナーらの集合写真とともに「あなたの声を聞けないことがつらい。あなたがここにいないことがつらい。この痛みは言葉できない」などの文章を投稿した。

 身長206センチのグライナーは13年のWNBAドラフト全体1位でマーキュリー入り。チームの大黒柱として3度のチャンピオンに貢献した。米国代表では16年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得し、昨年の東京五輪でも決勝で日本を破り、大会7連覇を達成した。私生活ではプロ入り直前に同性愛者であることをカミングアウトし、14年には同じWNBA選手のグローリー・ジョンソンと同性婚。翌年にはジョンソンが双子を出産したが、16年6月に離婚している。

 グライナーはマーキュリーに所属しながら14年のオフシーズンからロシアのプロリーグで年俸100万ドル(約1億1500万円)でプレー。米ヤフーニュースは、元ペンタゴン高官のファーカス氏の話としてウクライナに侵攻しているロシアが同選手を交渉材料にする可能性を指摘。「彼女の釈放を求めた場合、ロシアはいくつかの条件をつけるだろう」とのコメントを伝えた。

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