村岡桃佳5位 冬季の日本勢史上初4冠ならず「言葉に表せない疲労感。やり切った」
「北京パラリンピック・アルペンスキー・女子大回転・座位」(12日、国家アルペンスキーセンター)
女子で最終種目の回転が行われ、冬季大会の日本勢史上初の4冠を狙った座位の村岡桃佳(25)=トヨタ自動車=は5位だった。2大会連続となる全出場5種目のメダル獲得は逃し、金3、銀1で大会を終えた。
全5種目のメダルは逃した。それでも、4度表彰台に上った村岡には充実感が満ちあふれていた。「自分としては満足で、悔しさはない。達成感と晴れやかな気持ちがある」。ゴール後は同い年の親友、本堂と抱き合い、健闘をたたえ合った。
村岡の障害の程度は出場選手で最も重いLW10-2で、体幹下部が機能しない。回転は左右の切り替えの速さが求められ、障害の軽い選手が有利だ。最も苦手な回転で強豪の外国勢に及ばなかった。
1大会の日本勢最多に並ぶ金3個。車いす陸上で挑戦した東京パラから半年間でスキー技術を仕上げ「前回を成績で上回れた」と自賛した。日本選手団主将の大役も果たし、「言葉に表せない疲労感。やり切った」と標高1500メートルのゴール地点で笑みがこぼれた。