小平奈緒 意地見せた3位「修正できたのはよかった」

 「スピードスケート・W杯最終戦」(12日、へーレンフェイン)

 女子500メートルで小平奈緒(35)=相沢病院=は37秒72で3位だった。北京冬季五輪覇者エリン・ジャクソン(米国)が37秒32で優勝した。

 右足首の捻挫で失意の結果に終わった北京五輪から約3週間。小平は立て直した。元女王としての意地を示す3位。「自分なりに修正できたのはよかった」と語った。

 痛めた右足で蹴り出すスタートを決めた。五輪直前は足を入れ替えてのスタートを試すなどけがの影響が大きかったポイント。「取り戻してきている部分はある」とスムーズに滑り出し、最初の100メートルは全体2番手の10秒48。後半も落ち着いて足を運び、好タイムに胸をなで下ろした。

 1月中旬に故障に見舞われ「4年間が台無しになり、つらかった」と大舞台で本領を発揮できなかった。かつて拠点を置いた時期もあるオランダのリンクは観客席が埋まり、ウオーミングアップから飛ぶ歓声に「涙が出そうになった」。競技生活の終盤を迎えているスプリンターが元気な姿を披露した。

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