世陸代表ラスト1枠は新谷か安藤か 「2度と走りたくない」の新谷には陸連が意思確認へ
「名古屋ウィメンズマラソン」(13日、バンテリンドームナゴヤ発着)
世界選手権(7月、米オレゴン州)代表選考会などを兼ねて行われ、東京五輪1万メートル代表の安藤友香(27)=ワコール=が2時間22分22秒で日本人トップの3位に入り、世界選手権代表入りへ名乗りをあげた。来年秋に開催されるパリ五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権は計8人が獲得した。
世界選手権代表3枠については、東京マラソンの日本人トップで、JMCマラソンランキングトップの一山麻緒(ワコール)が当確の状況。残り2枠も大阪国際優勝の松田瑞生(ダイハツ)は有力。最後の枠を東京マラソン日本人2位で2時間21分17秒をマークした新谷仁美(積水化学)と、安藤が争うとみられる。
新谷は13年ぶりのマラソンとなった東京マラソン後、「2度と走りたくない」と今後のマラソン挑戦について否定的な発言をしていた。レース後の会見で選考について問われた高岡寿成長距離・マラソン担当シニアディレクターは、隣に座った瀬古利彦副会長に「ここはあなたの腕の見せ所よ。もう新しい強化のトップになったんだから」とプレッシャー?を掛けられ、頭を掻きつつ「新谷選手については、所属先と本人の気持ちもある。この後、彼女に確認する必要がある。これから進めていきたい」と、新谷については今後意思確認を行う意向を示した。その上で「派遣記録突破者がたくさんいるのはいい意味で悩ましい。条件が違う中で評価しないといけないのは心苦しいが、色んなことを考えてパリに繋がるようなことを考えてできればと思う」と、話すに留めた。