大坂なおみが涙「あなたは最低だ」試合中に心ないヤジ 敗戦後、異例スピーチで訴え「見てほしい」

 2回戦で、観客からやじを浴びせられて目元を拭う大坂なおみ(USAトゥデー・ロイター=共同)
 2回戦を終えてスピーチし、涙を流す大坂なおみ(AP=共同)
 2回戦で敗退した大坂なおみ(USAトゥデー・ロイター=共同)
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 「テニス・BNPパリバ・オープン」(12日、インディアンウェルズ)

 2回戦が行われ、世界ランク78位の大坂なおみ(24)=フリー=は第21シードのベロニカ・クデルメトバに0-6、4-6で敗れた。

 試合中に大坂は涙を流しながらプレーする場面があった。現地メディア「デザートサン」などによると、観客から「ナオミ!あなたは最低だ」とヤジがとんだという。その後、大坂は審判のもとに歩み寄り、「マイクを借りたい」と要請。言葉を伝えたかったようだったが、一度は却下された。

 試合後、勝利者インタビューのあとに、マイクでの発言を許可された大坂は「私はただ、ありがとうと言いたかっただけ」と切り出し「以前もやじられたことはあった。ここでビーナスと、セリーナがやじられているビデオをみたことがあります(2001年にウイリアムズ姉妹に向けられたブーイングとヤジ)。あなたがまだそれを見てないのなら、見てほしい。理由は分からないけど、それが私の頭に浮かび、何度も再生されました」と、涙を流しながら訴えた。

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