開幕直前にロシアの侵攻を受け、大会参加も危ぶまれたウクライナの選手団が旋風を巻き起こした。メダルは冬季大会で同国史上最多の29個に上り、地元中国に次ぐ2位。パラリンピックの強豪国は国を挙げての支援、強化で培った地力を示すとともに、反戦平和を世界にアピールする好結果になった。
戦火をくぐり抜け、選手団の一部は陸路も使って国境を越え、北京入りした。困難を乗り越え、ノルディックスキー距離、バイアスロンの2競技で出場を果たした。
ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は「選手たちの戦いはウクライナが生きていることの象徴でもある」と誇らしげだった。