ヤジに涙の大坂なおみ「見てほしい」と訴えた 21年前のウイリアムズ姉妹への中傷

テニスのBNPパリバ・オープンの女子シングルス2回戦で、主審(上)と話す大坂なおみ=12日、米インディアンウェルズ(共同)
 2回戦で、涙を見せる大坂なおみ(左)=共同
 2回戦で敗退した大坂なおみ(共同)
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 「テニス・BNPパリバ・オープン」(12日、インディアンウェルズ)

 2回戦が行われ、世界ランク78位の大坂なおみ(24)=フリー=は第21シードのベロニカ・クデルメトバに0-6、4-6で敗れた。試合中に観客から「ナオミ!あなたは最低だ」とヤジがとんだという。負けた選手としては異例となるスピーチを許された大坂は「ここでビーナスと、セリーナがやじられているビデオをみたことがあります。あなたがまだそれを見てないのなら、見てほしい。理由は分からないけど、それが私の頭に浮かび、何度も再生されました」と、涙をぬぐいながら訴えた。

 2001年の同大会では、準決勝でビーナス・ウイリアムズとセリーナ・ウイリアムズの姉妹対決となったが、直前で姉のヴィーナスが怪我を理由に棄権。父親がセリーナを優勝させようとしたとの声があがり、決勝に進んだセリーナには人種差別的なヤジとブーイングがとび、その後、姉妹は13年間同大会に出場しなかった。

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