パラ閉会式「平和への希望」を訴える IPCパーソンズ会長
「北京パラリンピック・閉会式」(13日、国家体育場)
46の国と地域が参加し、10日間の祭典が幕を閉じた。開幕直前のロシアのウクライナ侵攻を受け、国際パラリンピック委員会(IPC)はロシアとベラルーシの参加を除外。一方で、ウクライナ勢は同国史上最多の29個のメダルを獲得し、世界に平和を訴える大会となった。
IPCのパーソンズ会長は閉会式のあいさつで、改めて平和を呼びかけた。「チャイニーズピープル シェイシェイ」など、開催地となった中国の人々への感謝など、関係各位への思いを語った上で、「一つになることで、希望が生まれる。共に生きることへの希望、調和への希望、そして大事なのは、平和への希望」として、連帯や協力することの大切さを訴えた。
パーソンズ会長は、4日に行われた開会式のあいさつでも「21世紀は戦争と憎しみの時代ではない。IPCはみんなが共生できる世界、差別や憎しみ、無知とは無縁の紛争のない社会を目指している。世界は共に生きる場であるべきで、分断であってはならない」などと異例の呼びかけを行った。スピーチ終盤には「ピース!!(PEACE=平和)」と絶叫しながら両拳を握り、世界平和を強く訴えたことが話題となった。