高梨沙羅 自己最低個人総合5位 最終戦は7位 激動の今季終了
「ノルディックスキージャンプ・女子W杯」(13日、オーベルホフ)
北京五輪混合団体でスーツの規定違反により失格となるなど激動シーズンとなった高梨沙羅(25)=クラレ=は88メートル、96メートルの合計249・3点の7位で最終戦を終えた。今季3勝で個人総合は5位。北京五輪金メダルのボガタイ(スロベニア)が95・5メートル、100メートルの合計277・4点で今季、通算ともに3勝目を挙げた。
高梨の激動の今季が終わった。五輪でのスーツ規定違反による失格。責任を一身に受け止め引退すら覚悟した。その後の周囲からの励ましとW杯復帰-。
「精神的にも強くなってこられたかと思う。人生においても糧になるものを勉強させてもらった」と、かみしめるように言った。
五輪で味わった失意はまだ整理しきれていない。五輪後は6戦で2勝を挙げたが、個人総合は自己最低の5位にとどまった。来季へ向けては「自分の中でも考えて、周りの人たちとも話し合いをしないといけない。明確な答えは出せないのが現状」と語った。まずは疲れた翼を休める。