卓球エリートアカデミー総監督に馬場美香氏 女子代表前監督 張本、平野ら輩出名門
日本卓球協会は19日、理事会を開催し、4月からの新たな強化スタッフを選出した。JOCエリートアカデミーの総監督には、昨夏の東京五輪まで女子日本代表を率いた馬場美香前監督(56)が就任すると発表。現職の宮崎義仁強化本部長は「次に(職務を)渡すのに一番信頼できる方」と語った。
日本オリンピック委員会(JOC)が2008年に設立したエリートアカデミーは、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンターを拠点に、将来五輪などでの活躍が期待される有望な中高生を育てる育成機関。卓球では、東京五輪にも出場した張本智和、平野美宇をはじめ、宇田幸矢、長崎美柚、木原美悠らトップ選手を輩出してきた。
馬場氏は現役時代、88年ソウル、92年バルセロナ五輪に出場し、全日本選手権では女子史上最多の7度の優勝を誇る日本女子のパイオニア。16年からは日本女子代表監督に就任し、東京五輪では混合ダブルス金メダル、女子団体銀メダル、シングルスでも伊藤美誠の銅メダルを導いた。
エリートアカデミー総監督を務めてきた宮崎氏は、後任を務める馬場氏ついて「2016年から5年間、共に(選手の)強化を進めてきたが、(馬場氏の)事務の進め方、選手への距離感、(所属)母体への距離感など、いろんな面を取っても大変厳しく素晴らしい。公平公正で裏表のない立派な方だなと感じてきた。長らく強化をしてきたが、次に渡すのに一番信頼できる方だと感じる5年間だった」と太鼓判。「ゆくゆくは強化の一番の中心人物になっていただきたい」と大きな期待を込めた。