河辺愛菜 2回転半成功 大きなミスなし「自分が納得できる演技をした」
「フィギュアスケート・世界選手権」(23日、モンペリエ)
開幕し、33人による女子SPで北京五輪銅メダルの坂本花織(21)=シスメックス=は自己ベストの80・32点で首位発進した。樋口新葉(21)=明大=は67・03点で7位、河辺愛菜(17)=木下アカデミー=は63・68点で12位。大会は強豪ロシアがウクライナ侵攻に対する制裁で国際大会から除外され、北京五輪の疲労や新型コロナ禍で有力選手の欠場も相次いだ。
河辺は安どの表情で演技を終えた。冒頭のアクセルジャンプは2回転半にし、しっかりと演技をまとめた。63・68点だった。
2月の北京五輪ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒した。雪辱の舞台ではあるが「練習で跳べてはいたけど、この舞台でSPに入れられるほどの調子がまだ戻っていない」と、難度を落とすことを選択した。
「五輪では(トリプル)アクセルにこだわりすぎたかなと反省した」とも言う。「表現の部分で、終わった後に自分が納得できる演技ができたらと思って演技をした」と河辺。「四季」より「冬」を大きなミスなく、情感たっぷりに演じた。また、トリプルアクセルは「フリーに入れたい」と前向きに話した。