坂本花織 自身初の80点超えでSP首位発進 得点何度も見返し「ええええ~!?」
「フィギュアスケート・世界選手権」(23日、モンペリエ)
開幕し、33人による女子SPで北京五輪銅メダルの坂本花織(21)=シスメックス=は自己ベストの80・32点で首位発進した。樋口新葉(21)=明大=は67・03点で7位、河辺愛菜(17)=木下アカデミー=は63・68点で12位。大会は強豪ロシアがウクライナ侵攻に対する制裁で国際大会から除外され、北京五輪の疲労や新型コロナ禍で有力選手の欠場も相次いだ。
「ええええ~!?」。坂本は目を見開き、何度も得点を見返した。自身初の80点超えとなる80・32点をマーク。驚きで全身が震えた。
演技後半の3回転フリップ-3回転トーループなど全てのジャンプを着氷。スピード感たっぷりで、雄大な「グラディエーター」を表現し、演技後は貫禄たっぷりにうなずいた。
2月の北京五輪ではSPで自己ベストの79・84点をマークし、3位発進。フリーでも順位を守り、銅メダルを獲得した。身体的な疲労感はもちろん「精神的にも完全に燃え尽きた」というが、懸命に切り替えて迎えた世界選手権の舞台だ。
自身初のメダル獲得、さらには初優勝は目前。2014年の浅田真央以来、日本勢8年ぶりの戴冠を目指す。