りくりゅう銀メダル 日本勢ペア史上最高成績も喜びと悔しさ まだまだ成長する

 「フィギュアスケート・世界選手権」(24日、モンペリエ)

 ペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が127・97点をマークし、合計199・55点で日本勢史上最高の銀メダルを獲得した。

 初の銀メダルは喜びと悔しさが入り交じった。“りくりゅう”の愛称で親しまれる木原、三浦組は、フリーでジャンプのミスが出る中で何とか演技をまとめた。演技後は不安げな表情も見せたが、点数が発表されると、安堵と喜びに変わった。

 北京五輪上位5組が不在だったが、日本勢初の快挙。木原は「メダルを(日本勢で)10年ぶりに、このチームとしては初めて獲得できたので本当にうれしい」とかみ締め、三浦も「言葉にできないつらさもあった。見えない壁をチームみんなで乗り越えてきた」と感極まった。

 三浦が「あまり納得のいく演技ではなかった」と言うように悔しさも残ったが、北京五輪で日本勢初となる7位入賞を果たすなど成長著しいシーズンだった。今後は一度帰国した後、5月頃に拠点のカナダへ向かう。「見たことがないような技を作りたい」と木原。さらなる高みへ、“りくりゅう”の進化は止まらない。

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