琴ノ若は4敗目喫して初優勝を逃す 「この悔しさを忘れず、しっかりやっていければ」
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「大相撲春場所・千秋楽」(27日、エディオンアリーナ大阪)
トップを1差で追っていた平幕琴ノ若(24)=佐渡ケ嶽=は小結豊昇龍(立浪)の下手出し投げに屈し、11勝4敗で初優勝を逃した。左上手を先に取ったが、攻め切れず、最後は相手の投げに横転した。
トップの高安、若隆景とも本割で敗れたため、仮に琴ノ若が勝っていれば、三つどもえの決定戦に持ち込まれていた。
初優勝に関しては「頭にはそんなに入れていなかった」と無心だったが、チャンスはスルリ。3度目の敢闘賞を受賞したものの「最後は勝って終わりたかった」と悔やんだ。
祖父は元横綱琴桜、父は師匠でもある佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。親子3代サラブレッドは着実に成長を続ける。「攻める相撲はしっかり取れた。この悔しさを忘れず、来場所に向けてしっかりやっていければと思う」と気を引き締めた。