新関脇Vの若隆景 大関へ意欲「祖父も喜んでくれている」優勝から一夜明け心境語る
大相撲春場所で初優勝を飾った関脇若隆景(27)=荒汐=が28日、優勝一夜明けのリモート会見に臨んだ。
12勝3敗で並んだ高安との優勝決定戦を制して抱いた初の賜杯。穏やかな表情で「優勝できたんだなっていう実感は少しずつわいてきました」と心境を語り「自分でもビックリ。ただ、今場所は本当に自分の相撲を取りきることができたので、そこは良かった」と達成感をにじませた。
新関脇の優勝は1936年5月場所の双葉山以来86年ぶり。祖父の元小結若葉山は双葉山道場から初土俵を踏み、双葉山とは師弟関係にあっただけに「うれしいです。祖父も喜んでくれていると思います」と、天国の祖父に思いをはせた。
三役で12勝。大関とりの足がかりも築いた。福島県出身の大関は、明治期の若嶌(のちの楯山)ただ一人。「もちろん番付上の一つ上は大関なので、目指す目標」と意欲を示すと「また来場所からが大事になってくる。来場所に向けてしっかり稽古していきたい」と気を引き締めた。