「サーフィン・ジャパンオープン」（３０日、静波サーフスタジアム）

　女子決勝が行われ、東京五輪銅メダルの都筑有夢路（木下グループ）が合計１７・７６点で初優勝した。２大会ぶりの優勝を狙った松田詩野は準優勝。男子決勝は、村上舜が東京五輪代表の大原洋人を抑えて２大会ぶりに優勝した。優勝した都筑と村上は、今年のワールドゲームズ（世界選手権に相当、開催地未定）の日本代表に決まった。

　東京五輪銅メダリストが圧巻の波乗りを見せた。都筑は決勝１本目から８・３３点のエクセレントスコアを出すと２本目では鋭く波を攻め、９・３３点。３本目でも８・４３点と高スコアを並べて優勝した。「（人工波プールで）初めての試合。優勝できたのはすごくうれしい」と笑顔だった。

　プールは海とは浮力が異なるため、軽い板が好まれる傾向にある。都筑も軽い板を持参したが、スポンサーのステッカーを貼り忘れており、海用の板で試合に参加。ただ、そんなハプニングにも「（対応）できた」と動じなかった。

　日本代表にも決まった２０歳は「ワールドタイトルを取る目標への通過点だと思って、この経験を次の試合に生かしたい」と誓った。４月からの海外転戦へ、気合は十分だ。