ファン目線?柔道新女王の白石響が阿部詩との対戦熱望「めっちゃかわいい」
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(2日、福岡国際センター)
世界選手権(10月、タシケント)代表選考会を兼ねて行われた。女子52キロ級決勝は、学生王者の白石響(20)=環太平洋大=が坪根菜々子(自衛隊)を反則で破り、初優勝した。
国内のトップ選手8人による最高峰のトーナメントで、20歳の新鋭が初優勝をさらった。白石は「いつもは(この大会を)観ている側だったので、初めて出られてうれしいし、優勝できてうれしい」と驚いた様子。優勝候補だった東京五輪金メダルの阿部詩(日体大)が途中棄権したとはいえ、準決勝は世界女王の志々目愛(了徳寺大職)から殊勲星を挙げるなど成長をアピールし、「すごく強い人なので正直怖かったが、練習でやっている最後の(技の)決めの部分ができて良かった」とうなずいた。
この優勝を機に、24年パリ五輪の代表候補としても展望が開けるが、「阿部詩さんとやってみたいです。めっちゃかわいくて強いので(笑)」と、ライバルというよりどこか“ファン目線”で初対戦を熱望。「今後はやっぱり阿部詩さんに勝つことを(目標に)頑張って、苦手な組み手や色んな人にも対応できるようになりたいです」と意気込んだ。