故斉藤仁氏次男の斉藤立、まさかの「両者反則負け」で準決敗退 初戦世界王者撃破も無念 柔道

 「柔道・全日本選抜体重別選手権」(3日、福岡国際センター)

 10月の世界選手権(タシケント)代表選考会を兼ねて行われた。男子100キロ超級準決勝で、故斉藤仁氏の次男・斉藤立(たつる、20)=国士舘大=は、21年全日本王者の太田彪雅(旭化成)と対戦したが、延長に入ってからも膠着(こうちゃく)し、同時に指導3つが入っての「両者反則負け」という異例の裁定となった。これにより、決勝進出を決めていた小川雄勢(パーク24)の優勝が決まった。

 斉藤は1回戦で、21年世界王者の影浦心(26)=日本中央競馬会=を1分45秒、合わせ技一本で下し、金星を挙げた。初優勝に向けて弾みをつけたが、全日本王者に挑戦した準決勝はまさかの結果となった。両者反則負けは、18年グランドスラム・パリ大会の男子100キロ超級決勝などでも発生している。

 最重量級の世界選手権代表は、体重無差別で争う全日本選手権(29日、日本武道館)後に決まる。初代表を狙う斉藤にとっては、ラストチャンスとなる。

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