ロシアがスポーツ界の制裁撤回求め大量提訴 ナゴルニー、タラソワ、モロゾフらトップ選手も
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は5日、ウクライナ侵攻に対する国際競技連盟からの除外などの制裁措置を不服としたロシアの競技団体、選手からの複数の提訴案件の概要を発表した。
国際競技連盟から国際大会への参加を除外されているフィギュアスケートや体操、ラグビー、ボート、バイアスロンなどの競技団体を中心に、体操で世界王者の経験があり、東京五輪個人総合銅メダルのニキータ・ナゴルニー、21年世界選手権女子個人総合金メダルのアンジェリーナ・メルニコワ、フィギュアではペアで北京五輪銀メダルを獲得したエフゲニア・タラソワ、ウラジミール・モロゾフなどトップ選手も名を連ねた。CASのロシア関連の係争中の案件は9つにのぼる。
ウクライナ侵攻をめぐっては、国際オリンピック委員会(IOC)がロシアとベラルーシでの大会開催の中止、選手の除外を各競技連盟に勧告したことを受け、ロシア排除の動きが加速。北京パラリンピックなどでもロシアの選手が除外された。