石川佳純が痛恨2連敗 9月アジア大会代表は落選「焦りが出てしまった」
「卓球・アジア大会代表選考会」(9日、赤羽体育館)
女子1次リーグB組で、東京五輪代表の石川佳純(29)=全農=は2連敗し、9月のアジア大会(中国・杭州)代表入りはならなかった。初戦は平野美宇(21)=木下グループ=に0-4で敗れ、2試合目は佐藤瞳(24)=ミキハウス=に2-4で苦杯。0勝2敗となり、1試合を残して同組3位以下となることが確定した。
石川は初戦でいきなり平野との五輪代表対決に臨んだが、序盤からミスを重ねて主導権を握れないままストレート負け。佐藤戦も1-3と苦しい展開となってしまい挽回できなかった。「2試合とも出足から厳しい展開で、得意なパターンに持っていけなかった。(劣勢で)少し焦りが全体的に出てしまい、イージーミスにつながった」と肩を落とした。次戦は未定だが、「次の試合が決まったらそれに向けて頑張りたい。今回は結果も内容も反省が残る試合だった」と前を向いた。
今大会は男女各8人が2グループに分かれてリーグ戦を行った上で各組1位同士が決勝を争い、優勝者がアジア大会シングルス代表に決まる。3月の第1回パリ五輪代表選考会を制した男子の張本智和(IMG)、女子の早田ひな(日本生命)は既に代表に内定しており、残りはあと1枠。女子は東京五輪代表の伊藤美誠(スターツ)、石川、平野、17歳の木原美悠(エリートアカデミー)ら豪華メンバーが争う。また、今大会の1次リーグ各組上位2人はアジア大会の団体戦代表となる。
日本協会は、24年パリ五輪代表選考に関して国内代表選考会を重視する方針を取っており、各大会ごとに独自のポイントを設定。今回のアジア大会代表選考会は五輪代表選考ポイントには含まれないものの、アジア大会本番は優勝=160点など高いポイントが設定されているため、2枠のシングルス代表に入ることは重要な位置づけとなっている。