開心那3位「緊張した」東京五輪銀以来8カ月ぶり実戦
「スケートボード・マイナビ日本オープン」(10日、鵠沼海浜公園パーク)
パーク女子決勝が行われ、昨夏の東京五輪で日本史上最年少の銀メダルを獲得した開心那(13)=WHYDAH GROUP=が45・67点で3位だった。1位には53・53点で草木ひなの(14)が入った。同金メダルの四十住さくら(ベンヌ)はエントリーしなかった。同男子決勝では永原悠路(16)が74・63点で優勝し、18年アジア大会王者の笹岡建介(MKグループ)は71・33点で2位だった。
開は安定した滑りを見せていたが、最後のトリックで転倒。その後も精彩を欠き、試技3本のベストスコアで競う決勝で点数を伸ばせず3位にとどまった。「全部、最後までメイク(成功)できなくて悔しかった」と涙を流した。
昨夏の東京五輪では史上最年少の12歳で出場し、銀メダルも獲得。四十住らとともにスケートボード人気の火付け役となった。それだけに今大会、開の出番では会場から大歓声。8カ月ぶりの実戦ともあり「みんながかっこいいと思えるスケートを滑ろうとした。楽しかったけど緊張した」と磨いてきた技を出せなかった。
2週間後には日本初開催となる世界最高峰プロ大会「Xゲーム」の千葉大会(22~24日、ZOZOマリンスタジアム)が控える。東京五輪で競い合った四十住、銅メダルのスカイ・ブラウン(イギリス)と再び競演する。開は「これから出る大会は全部3位以内に入りたい」と大舞台での雪辱を誓った。