レスリング・清水賢亮 金言胸にV宣言「優勝目指す」叔父はスピードスケートの宏保氏
昨年行われたレスリングの世界選手権男子グレコローマン63キロ級で銅メダルの清水賢亮(22)=自衛隊=が13日、アジア選手権(19~24日、モンゴル・ウランバートル)に向けてオンラインで取材に応じた。98年長野五輪スピードスケート金メダルの清水宏保氏のおいで、見据えるのは24年パリ五輪出場。アジアを制し、五輪へ弾みをつける。
五輪のためにも負けられない。2度目のアジア選手権出場となる清水は「去年は8位のふがいない結果。今回こそ優勝を目指す」ときっぱり。代表合宿も重ね、「体調は何の問題もない。減量もできている」とコンディション万全を強調した。
叔父は98年長野五輪スピードスケート男子500メートル金メダルなど、五輪で合計3個のメダルを獲得した宏保氏だ。宏保氏は父・孝悦さんの弟で、“五輪最強戦士の血”が流れるレスラーとして「五輪を目指していきたい」と清水。宏保氏からは「ドーピングに気をつけろ」と助言をもらった。
3月に拓大を卒業し、今春からは自衛隊所属として心機一転。「学生の時はレスリングを何も考えずにがむしゃらにやっていた。今はプロ意識を持って、普段の生活面でも五輪を意識して過ごいている」と新社会人として新たな自覚も芽生えているという。
24年パリ五輪まで約2年。グレコローマン63キロ級は五輪では実施されないため、「今回で最後と思っている」と階級変更を頭に入れつつ臨むアジア選手権。「焦りはある」と不安を漏らすが、全日本選手権2連覇、世界選手権銅メダルと実績と共に自信もつけてきた。「東京五輪と違って、しっかり狙える位置にいる」。アジア王者は通過点だ。
◇清水 賢亮(しみず・けんすけ)1999年7月7日、北海道出身。自衛隊所属、167センチ。5歳から柔道を始め、小学5年でレスリングに転向。帯広北高3年の世界ジュニア選手権50キロ級で銅メダル。18年に拓大3年時に全日本大学選手権60キロ級で優勝。同年の全日本選手権から階級を63キロ級に上げ20、21年と連覇。21年世界選手権は初出場で3位。おじは98年長野五輪スピードスケート男子金メダルの宏保氏。