東京五輪金メダルの大野将平、ウルフが9月アジア大会代表に選出 世界選手権は落選も
全日本柔道連盟(全柔連)は14日、強化委員会を開き、9月のアジア大会(中国・杭州)に出場する男子代表を決めた。73キロ級には、東京五輪金メダリストの大野将平(30)=旭化成=を18年ジャカルタ大会に続いて選出。100キロ級には、五輪金メダルのウルフ・アロン(26)=了徳寺大職=が選ばれた。アジア大会代表は、世界選手権(10月、タシケント)の代表補欠を兼ねる。メンバーは以下の通り。
60キロ級=永山 竜樹(了徳寺大職)
66キロ級=田中 龍馬(筑波大)
73キロ級=大野 将平(旭化成)
81キロ級=佐々木 健志(ALSOK)
90キロ級=村尾 三四郎(東海大)
100キロ級=ウルフ・アロン(了徳寺大職)
100キロ超級=29日に決定
大野とウルフは、今月2、3日に代表選考会を兼ねて行われた全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)をけがのため欠場しており、世界選手権代表には選ばれなかったが、24年パリ五輪を見据えてアジア大会から再出発することになる。
日本男子の鈴木桂治監督は「総合的に判断しての選考」と説明し、「パリ五輪に向けた強化がスタートしている。全階級金メダルを取る強化を図っていきたい」と話した。五輪2連覇の大野の選出については「実績もそうだし、本人が(アジア大会に向けて)強い思いを持って臨めるように強化していきたい。五輪を連覇した選手なので、モチベーションをしっかり持てる環境をつくっていけば力を発揮できると思う」と期待を込めた。