東大から初の力士目指す須山「これから始まるんだな」新弟子検査の体格基準パス
大相撲夏場所(5月8日初日、両国国技館)の新弟子検査が15日、東京・両国国技館で行われ、東大から初の力士を目指す須山穂嵩(24)=埼玉県出身、木瀬部屋=、昨年の全日本相撲選手権8強で三段目90枚目格付け出し資格を持つ嘉陽快宗(22)=千葉県出身、二所ノ関部屋=ら受検した7人全員が身長167センチ、体重67キロ以上(中学校卒業見込み者は165センチ、65キロ以上)の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。
180センチ、104キロの須山は「これから始まるんだなという気持ち」と心境を吐露。東大という肩書で注目を集めるが「1日1日頑張ろうと思っています」と気を引き締め、重圧は「ないです」と言い切った。「日馬富士さんみたいな相撲を取りたい」と目指すスタイルを挙げた。
大学まで相撲は未経験で「格闘技をやりたいと思っていた」と見学して興味を引かれた相撲部に入部。目立った実績は特にない。それでも、3年時にコロナ禍で稽古を積めなかったことから「もう少し強くなりたい」と思いが募り、角界挑戦を決めた。就職は「考えなかった」といい、両親も「頑張れ」と決断を応援しているという。現在は文学部哲学科の4年生。卒業に必要な単位はほぼ取り終えているが、来春まで2足のわらじをはく。