ロコ・ソラーレは8強敗退 前年覇者崩せず 藤沢「申し訳ないなって」 五輪後初大会

 「カーリング・プレーヤーズ選手権」(16日、トロント)

 日本から唯一参戦となった世界ランク5位で、北京五輪女子銀メダルのロコ・ソラーレは、準々決勝で大会2連覇中で、同ランク6位のチーム・エイナーソン(カナダ)に3-7で敗れ、8強で敗退となった。

 第1エンド、不利な先攻で相手に1点を取らせて上々の立ち上がりをみせた。第2エンドは有利な後攻で相手に石を固められ、複数点スチールのピンチを迎えたが、藤沢がラスト1投でダブルテークアウトに成功。ナンバー1も確保し、なんとか1点を奪った。第4エンドも再び複数点スチールのピンチを迎えたが、なんとかナンバー2を確保して1点スチールで凌ぐと、第5エンドでは相手にミスが出てチャンスを作り、最後は藤沢がドローを決めて2点を獲得し、同点に追いついた。

 しかし、第6エンドに2点を奪われると、第7エンドは藤沢の最終投で勝負を掛けて4点を狙ったが決まらず、2点スチールを許し、負けを認めるコンシードした。

 ロコ・ソラーレはこの大会4度目の出場。過去3大会は8強止まりで初の準決勝進出を狙ったが、強豪の壁に阻まれた。

 試合後、藤沢は「そうですね。う~ん、全体的に私たちのミスの傾向をずっと終始変えられなかったのが悔しい。チャンスはあった中で、最後のショットもそうですし、内容は全体的にみればそこまで悪くなかった試合。前半少し耐えたエンドが多くて、もう少しショット決められたなという部分と、(相手に)プレッシャーは掛けられていたと思うんですけど、そこでしっかり相手も決めてきていた。強さをすごく感じた」と、振り返った。

 今大会、初めてカーリングのグランドスラム大会がテレビ中継された。2大会連続五輪メダルを獲得してきたロコが導いた大きな一歩といえる。それだけに「五輪、世界選手権だったり、みなさんがよく見る世界一の舞台もそうなんですけど、このGSでの世界一も私たちにとって大きな目標の1つ。本当に今回は勝ちたかった。(テレビで)見れる舞台を作ってもらった中で、申し訳ないなって」と、悔しがった藤沢。5月には国内凱旋試合となる日本選手権(北海道、北見市)が控える。「まず今季でいえばこのあと日本選手権控えてる。今回出た課題であったり、収穫を次の試合にしっかり出したい。いい試合をみなさんにお見せできれば」と、誓った。

 ◆プレーヤーズ選手権

 ワールドカーリングツアーの最高峰大会・グランドスラムの1つで、男女世界ランク上位16チームが出場する。賞金総額は17万5000カナダドル(約1740万円)。ロコ・ソラーレは17-18年シーズン、18-19年シーズン、20-21シーズンに続いて4回目の出場(19-20年シーズンは新型コロナウイルスの影響で大会中止)。いずれもベスト8だった。

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