プルシェンコ氏主催ショーで北京五輪代表が頭部強打し搬送 大会側「事故。スポーツでは起こる」

 フィギュアスケート男子の06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏(39)が主催するアイスショー「ユニオン・オブ・チャンピオンズ」が16日、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたが、北京五輪男子代表のエフゲニー・セメネンコが4回転ジャンプを跳んだ際に、転倒し頭部を強打するアクシデントがあった。「タス通信」など現地メディアが報じた。

 セメネンコは北京五輪で8位入賞した期待の18歳。同選手は立ち上がろうとしたものの、ふらついて倒れたため、担架で運ばれた。アリーナは沈黙したという。その後、病院で検査を受け、脳しんとうの疑いと診断された。「スポルトエクスプレス」によると、同ショーのプロデュサーを務めるプルシェンコ氏の妻ヤナ・ルドコフスカヤは、セメネンコの事故以降、4回転ジャンプを禁止。ルドコフスカヤはSNSで「セメネンコは安定した状態で意識もある」と説明した一方で、ショーの氷の状態が憶測を呼んでいることに「メディアの誇大宣伝を信用しないでください!ショーの氷の状態は良かった。すべてのスケーターが演技に成功しました。事故です。残念ながら、それはスポーツでは起こること」と、強調したという。

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