18歳ホープ・岡慎之助に悲劇 2位浮上後に跳馬で右膝負傷 平行棒演技も悪化し棄権

 「体操・全日本個人総合選手権」(24日、東京体育館)

 男子決勝が行われ、予選3位通過の岡慎之助(18)=徳洲会=を悲劇が襲った。

 2位に浮上した直後の4種目目の跳馬の着地で、右ひざが内に入る形になってしまい、そのままうずくまり、立てなくなった。その後、フロア外に運ばれ、処置を受けた後、立ち上がり、足をやや引きずりながら次の種目へ。平行棒も演技したが、再びひねりを入れた下り技を敢行し、再び着地で右ひざを痛めて、うずくまったまま立てず。最終種目の鉄棒は棄権した。

 初の世界選手権代表入りに近づく好位置につけていたホープに降りかかったアクシデント。米田功監督は「緩くなっているので、おそらくじん帯だと思う(断裂も)可能性はある」と語り、跳馬後に試合を続行させた判断については「本人とコーチのところで、行く方向で考えた。ただ、行くといえば、本人は行く。100%こちら側の判断で動いた。それが正しかったかどうか」と、悔やんだ。優勝した五輪王者の橋本に次ぐ存在感をみせていただけに、日本協会の水鳥寿思男子強化本部長も「順当にいけば橋本選手の次に入ってきてもおかしくなかった。非常に残念」と、悔しがった。今後、病院で診察を受けるが、5月のNHK杯出場は厳しいとみられる。

 岡は徳洲会のツイッターでコメントを発表。「今日怪我をしてしまい、本当に情けない姿で終わってしまい、申し訳ありませんでした。まだ怪我の状態は分かりませんが、来年のオリンピック選考会までに必ず復帰し、絶対にオリンピック代表になることが最大の目標です。今やることが限られている中、今できることをしっかりやっていき、今の自分と向き合いながらこれからも頑張ります。来年までに力をつけて、世界を魅了する最強で最高のチームを目指します」と、誓った。

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