黒川和樹「危ねえ!」ギリギリ世界選手権参加標準記録を突破 大会新48秒90でV

 400メートル障害を世界選手権の参加標準記録で優勝した黒川和樹
 男子400メートル障害決勝 48秒90で優勝した黒川和樹
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 「陸上・木南道孝記念」(1日、ヤンマースタジアム長居)

 男子400メートル障害は東京五輪代表の黒川和樹(20)=法大=が48秒90で優勝。大会新記録で世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録(48秒90)を突破した。

 手応えが先だった。黒川はゴールを切ってまずガッツポーズ。それからタイムを確認し「危ねえ!」と苦笑いした。今季は49秒台が続いていた。「雨もやんだので今日出すしかないと思った」。標準記録の48秒90を見据えてピタリと決めた。

 メガネとヘアバンドがトレードマークの20歳は、積極的なレース展開とハードリング技術を武器に、昨年の日本選手権で初優勝。東京五輪へと駆け上がった。法大の苅部俊二監督(52)は、山口・田部高で全国では無名の黒川を見つけた時に「原石が埋もれていたと思った」と振り返る。

 今季は「世界選手権入賞とアジア大会(9月、杭州)の3位以内が目標」と黒川。初五輪は予選落ち。未完の大器が世界へ飛躍するシーズンに挑む。

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