スケボー地元三重の15歳・佐々木音憧V 松阪牛もゲット「パリ五輪出たい」

 「スケートボード・日本オープン」(14日、松阪市総合運動公園スケートパーク)

 4月に雨天のため延期となっていたストリート男子が行われ、地元三重県出身の15歳、佐々木音憧(ささき・とあ)が優勝した。佐々木は今後、24年パリ五輪にもつながる国際大会に派遣される可能性をつかんだ。

 佐々木は安定感のある滑りで、難しいトリックを次々と決めてみせた。45秒間のラン2本、一発技のベストトリック5本の計7本を滑り、得点の高い4本の合計点で争うが、大トリの佐々木が7本目を滑る前に優勝が確定。最後も高難度のトリックをばっちり決めて、かっこよくウイニングランを飾った。

 ご当地での大会を制した新鋭は「このパークで優勝できて良かった」と納得の表情。、また、松阪市からは副賞として、日本三大和牛の一つでもある「松阪牛」が贈呈された。四日市市が地元の佐々木だが、「あまり食べたことはなかったので、うれしいですね」と舌なめずりをしていた。

 佐々木は今後、強化指定選手として海外派遣の可能性も出てきたが、日本代表の西川隆監督は「意外性があって、国内でもトップレベルで争える楽しみな選手」と太鼓判。昨夏の東京五輪で金メダルに輝いた堀米雄斗(23)らの活躍をテレビで見て刺激を受けたという15歳は「パリ五輪に出られるなら出たい。海外の大会でも頑張って成績を残して、五輪にも出て、もっと有名になれたらいい」と青写真を描いた。

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