阿部一二三&詩、地元祝勝会で450人が祝福「連覇へ覚悟決まった」盛況で1時間半押し
東京五輪で日本勢初の兄妹同日金メダルに輝いた柔道男子66キロ級の阿部一二三(24)=パーク24=と、女子52キロ級の阿部詩(21)=日体大=が15日、出身地の神戸市内で行われた祝勝会に出席した。
一二三の母校・神港学園高のOBら地元の関係者を中心に、約450人が集まって盛大に祝福。一二三は「たくさんの人が僕たちのために集まっていただき、(日頃から)力をもらっていると感じた」と感謝し、詩も「東京五輪は無観客で1人で戦っているのかなと思ったが、皆さんに『おめでとう』『ありがとう』と声を掛けてもらい、1人で戦っているじゃなかったと改めて感じた」と実感を込めた。
祝勝会には、兵庫県の斎藤元彦知事のほか、ゲストとして歌手のMs・OOJA、お笑い芸人のシャンプーハット恋さん、ギャロップ林らもゲストとして登場。さらに、急きょ駆けつけたはなわは持ち歌の「佐賀県」や「伝説の男~ビバ・ガッツ~」などを歌い、会場を盛り上げた。阿部兄妹も参加者全員と写真撮影をするなど大いに盛り上がり、当初の予定時刻より1時間半遅れで終了となる盛況ぶりだった。
24年パリ五輪に向けて新たな戦いも始まっており、2人は世界選手権(10月、タシケント)代表にも選ばれている。一二三は「東京五輪までは苦しい思いをしてきたが、パリへは圧倒的な力で負けなしで代表を決めて、兄妹で2連覇を成し遂げるので、応援よろしくお願いします」と宣言した。
昨秋に両肩を手術した詩は「東京五輪が人生最大の目標だったので(達成後は)少しモチベーションが下がったり、練習で気持ちが湧かなかったりしていた」と吐露しつつ、「今日皆さんに『頑張って』『連覇に向けて応援するから』と声をかけていただき、覚悟が決まった。皆さんの思いを全て背負い、パリで必ず2連覇して、また感謝を伝えたい」と再び闘志に火をつけた。