バレー男子、石川祐希主将の複数リーダー案に“名乗り”続々 西田「なりたい」関田「僕が」
日本バレーボール協会は16日、ネーションズリーグ(6~7月・ブラジル、大阪など)を戦う男子日本代表候補15人を発表し、東京五輪代表の石川祐希(26)=ミラノ、西田有志(22)=ビーボバレンティア、高橋藍(20)=日体大=らが入った。都内での会見に出席した西田は「チームを勝たせられる一員でありたい。石川(祐希)選手が、リーダーが(自分以外に)1人、2人(出てきてほしい)と言っていた1人になりたい」と主力としての自覚をにじませた。
日本代表のエースで主将の石川はイタリアでのシーズンを終え、代表合流を前に「僕だけじゃなくリーダーをもう1、2人つくりたいと思いながら合流したい。メンタルの部分であと1、2人(支柱が)いると安定すると思う」と腹案を明かしていた。
石川と同じくイタリアでプレーする西田も「祐希さんが考えていることもわかる」と共鳴。オポジットとして「(自分が)チームを勝たせられる要因の1人でないといけない。チームが崩れそうなときに助けられる要因じゃないと。自然とそういう選手になるために今を大切にしたい」と主軸としての決意を込めた。
さらに、セッターの関田誠大(29)=ルビン=も「僕が(リーダーの1人に)なれれば。このチームでは最年長なので、少しでも経験したことを(チームに)伝えられたらいい。セッターとして引っ張っていきたい」と名乗りを上げた。
24年パリ五輪の出場権争いは世界ランキングで決まることになり、今回のネーションズリーグも1戦1戦落とすことができない長丁場の戦いとなる。
チームを率いるフィリップ・ブラン監督は、石川のアイデアに「個人的にもそう思う。リーダーシップは大事」と同調。西田、関田、ミドルブロッカーの高橋健太郎(27)=東レ、リベロの山本智大(27)=堺=らを挙げながら「石川が全ての試合でコート上にいることは難しい。彼が出ていなくても、(精神的支柱として)代わりを務められる選手は必要になる」と、コート上でのリーダーシップに期待した。