橋本大輝が圧巻4冠 鉄棒は大技回避も高得点で「武器になる」体操・東日本学生選手権
「体操・東日本学生選手権」(21日、高崎アリーナ)
昨夏の東京五輪2冠の橋本大輝(20)=順大=が出場し、個人総合を合計86・500点で制し、団体総合、種目別の鉄棒、平行棒と合わせて4冠を達成した。
満身創痍(そうい)だったNHK杯から1週間。大きなミスなく演技をまとめきり、五輪王者の貫禄を見せた。「けがなく6種目やりきって、団体優勝することが目標だった。達成できて良かった」とうなずいた。
東京五輪で種目別金メダルを獲得した得意の鉄棒は、NHK杯ではまさかの2度落下。疲労もあって今大会は大技・リューキンこそ回避したが、15・000点の高得点をたたき出した。「今できる演技で完成度を求めてやっていければ、それが評価されて、武器にもなる。鉄棒は選択肢を持って、難度をあげても質をあげる鉄棒がやりたかった。今日の鉄棒は(リューキンを)回避して、評価されたのが良かった」と手応えも得た。
今後は6月の種目別につり輪以外の5種目で出場予定。「しっかり休めていきたい」と、疲労を抜いて臨む。