近代五種、試験導入の新種目概要を発表 ほぼSASUKE?“そり立つ壁”も
国際近代五種連合(UIPM)は24日、6月にトルコ・アンカラで開催する新たな5番目の種目・障害物競走を加えたテスト大会の概要を発表した。
障害物競走の候補として、日本のTBSの人気番組で、年末の風物詩となっている「SASUKE」のような「忍者競争」、また世界中で放送されている「アドベンチャーレース」など複数が挙げられていたが、概要では「最大10の障害物で、最大100メートルのコースで競う」とされており、「ロープスイング」「1・5メートルの壁」「モンキーバー」「リング操作」「ホイール操作」などの障害物のほか、最後に「“津波”湾曲した壁」とあり、「SASUKE」名物の“そり立つ壁”を想起させるものとなっている。
同連合は2028年ロサンゼルス五輪から馬術を除外し、新種目の候補として障害物競走を試験的に導入すると発表。テスト大会を経て、総会で正式に採用するか決定するとしている。
近代五種は1912年のストックホルム五輪から採用され、フェンシング、競泳、射撃、ランニング、馬術で行われてきた。ただ、昨夏の東京五輪において、ドイツのコーチが馬に暴行する事件が発生した後、同連合は昨年11月に馬術の廃止を議論。当初はクロスカントリー自転車が代替競技として採用されるとみられていたが、トライアスロンとの軋轢を引き起こしかねないとの懸念から障害物競走が第1候補に挙がっていた。
「忍者競走」は「SASUKE」から派生した米国版の「NINJA WARRIOR」など世界的にも広がりをみせており、同メディアによると10億人の視聴者がいるという。若者人気から候補として白羽の矢が立った。