元琴欧洲の鳴戸親方 部屋創設5年で初の関取誕生「いろんな大変なことがあった」

 新十両昇進が決まった欧勝馬(左)と元大関琴欧州の鳴戸親方(日本相撲協会提供)
 新十両昇進が決まり、喜びを語る欧勝馬(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は25日、名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開催し、欧勝馬(25)=鳴戸=、千代栄(31)=九重=、西川改め豪ノ山(24)=武隈=の新十両昇進を決めた。

 欧勝馬は2017年4月に創設された鳴戸部屋から初めての関取昇進。師匠で元大関琴欧洲の鳴戸親方は「素直にうれしいです。ちょうど今場所で丸5年。いろんな大変なことがあったけど、やっと関取が。よかった」と喜びをかみ締めた。5年間の苦労については「自分の癖かもしれないけど、あんまりしんどいことは思い出したくない。前向きです」と笑顔で封印した。

 欧勝馬の新十両が近いと見ると、他の部屋に頼んで一山本(放駒)の付け人にしてもらった。緊張感や15日間の過ごし方など「関取に上がった時、どういう流れになるかを早く覚えた方がいい」という昇進後を見据えた配慮からだった。稽古場では、しばしばまわしを着けて胸を出す。欧勝馬の楽しみな点を問われると「私以外が部屋で白まわしを着けること。どんどん部屋を引っ張っていく存在になってほしい」と答え、さらなる出世を期待した。

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