レスリング 東京五輪金の須崎「パリ連覇にゼロから挑戦」母校にゴールドポスト設置
東京五輪レスリング女子50キロ級金メダルの須崎優衣(22)=キッツ=が25日、五輪優勝を記念して母校・早大の西早稲田キャンパスに設置されたゴールドポストの除幕式に出席した。在学生では夏季大会女子初の金メダリストに輝いたヒロインは「入学前からの目標を達成し、大好きな母校に設置されて本当にうれしく思う」と感激した様子だった。
ゴールドポストは東京五輪・パラリンピックの金メダリストゆかりの地に順次設置されており、須崎の強い希望で母校に置かれることになった。早大のシンボルでもある大隈講堂ものぞく広場に設置され、さんぜんと輝くポストを目にし、「すごくいい景色。また新たな(キャンパスの)名物となってもらえたらいい」と期待を込めた。
また、須崎はゴールドポストの利用者第1号として、しばらく会えていないという埼玉在住の祖父母に当てた手紙を投函。「6月の試合で絶対に優勝して世界選手権に行くよというのと、体に気をつけてまた会う日まで元気でいてねというのと、パリ五輪でも必ず金メダルを取れるように頑張るから、楽しみにしていてねという内容を書きました」と明かし、「メールもいいが、手紙をもらった方が私はうれしいので、なるべく文字にして自分の書いた手紙をこれからも出していきたい」と語った。
6月の全日本選抜選手権(駒沢体育館)で10カ月ぶりに実戦復帰する。五輪2連覇に向けた戦いがいよいよ始まるが、「パリ五輪に出場して金メダルを獲得する挑戦者として、またゼロから頑張る気持ちでやっているので(王者としての)プレッシャーはない。初めて2連覇に挑戦する者として、上を目指して頑張っていきたい」と決意を新たにした。